クレデンシャルは、巡礼のスタイル(徒歩・自転車・馬)に関わらず、巡礼者がサンティアゴ巡礼中に携帯する書類です。 巡礼者の身分証明書だと思って下さい。
クレデンシャルの入手場所は?
クレデンシャルは、次に紹介する様々なオフィスや宿泊施設で入手できます。
- カミーノ・デ・サンティアゴ友の会
- 巡礼路にある教会
- 公営アルベルゲ
- カミーノ専門の旅行会社
ピルグリムで巡礼を計画し、サービスを利用するお客様には、巡礼ルートに関する書類と一緒にクレデンシャルをお送りします。
クレデンシャルの料金は?
クレデンシャルの料金は、50センティモ~2ユーロです。
カミーノを歩く巡礼者であることを認め、
サンティアゴ到着後に、コンポステーラ(巡礼証明書)を獲得に有効な唯一の証明書です。
巡礼者の間では、クレデンシャルはカミーノのパスポートと呼ばれています。 クレデンシャルを携帯する大事な目的は2つあります。
- カミーノの公設アルベルゲ(巡礼宿)での宿泊が認められる。
- 巡礼の最後にコンポステーラを獲得できる。
クレデンシャルは、1枚の紙を折り畳んで沢山のページがある台紙です。日々巡礼で訪れるアルベルゲや教会などでスタンプを押してもらう枠があります。クレデンシャルに押すスタンプの数は1日2つ以上必要です。
サンティアゴの巡礼事務所でチェックするのは、徒歩と馬の場合、サンティアゴまでの最後の100㎞(地図で確認)、自転車巡礼の場合は200㎞地点からの日付とスタンプを確認します。 (地図で確認)
クレデンシャルを紛失した場合、巡礼事務所であなたの巡礼を確認することができないので、コンポステーラは発行されません。
クレデンシャルにスタンプを押してもらえる場所は?
巡礼路沿いの数多くの場所でスタンプを教えてもらうことが可能です。
- アルベルゲ(巡礼宿)
- 市役所
- 小学校や大学
- 教会・教会区・大聖堂
- 歴史的建造物
- 観光オフィス
- 現在は、道沿いのカフェテリアやレストランでも押してもらえます。
スタンプをどう押してもらうの?
クレデンシャルには、1日最低2つ以上のスタンプが必要です。 コンポステーラ獲得のために、最低条件の100㎞を歩く巡礼者もいれば、 ルート内の数区間だけを歩くことも可能で、すべての巡礼者が1回の巡礼でサンティアゴへ到着するわけではありません。数年に分けて巡礼を行う場合、巡礼の日付に間隔があっても問題はありませんが、 時間的・地理的に正しい順序で スタンプが押されていなくてはなりません。
また、クレデンシャルには有効期限がありません。途中でカミーノを中断した場合や、数年に渡って巡礼する場合でも、同じクレデンシャルを使用することに問題はありません。
有効期限や年齢制限もありませんので、小さいお子さんも使用可能です。
アコーディオン折りのクレデンシャルは、沢山のスタンプを押せるようになっていますが、折りたためば非常にコンパクトで機能的です。
ルート独自の巡礼手帳(クレデンシャル)
サンティアゴ巡礼路には、非常に多くの迂回路が存在します。中でも独自のクレデンシャルを発行するルートがあります。
- クレデンシャル・レバニエガ: 独自の聖年を持つ巡礼路リエバナの道用の巡礼手帳。 この道専用のクレデンシャルがあり、リエバナの道を歩いてもらえる巡礼証明書の名前を『Lebaniega(レバニエガ)』と言います。
- クレデンシャル・サルバドラナ: サルバドールの道 の巡礼手帳にスタンプを押してもらえる証明書は、『サルバドラナ(Salvadorana)』と言います。
- クレデンシャル・カニナ: 犬同伴のサンティアゴ巡礼の際、人間と同様にペット用のクレデンシャルにスタンプを押すことができます。