気候や長期の休暇がとれる理由から多くの人がサンティアゴ巡礼の時期に夏を選びます。
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巡礼者が多くて道が混雑する時期ではありますが、巡礼に最適な時期ではないという訳ではありません。他の理由から他の季節よりも巡礼に最適な時期であるともいえます。
夏の巡礼で良い点と悪い点
良い点
- カミーノが繋ぐ友情: 巡礼中に多くの巡礼者と出会います。中には最後まで巡礼を共にする仲間もできて、巡礼を終えても続く強い友情が生まれることもあります。
- 巡礼時間の長さ: 日が長いので、より長く巡礼することが可能です。 1日に2行程を巡礼したい勇敢な巡礼者でも、ほど1日中明るい中歩くことが出来ます。
- お祭り: 夏の間、スペインの各地で非常に多くのお祭りが開催されます。巡礼をしながら重要なお祭りに参加し、地元の文化に触れることが出来ます。
- 巡礼+観光: 日が長いので、巡礼の行程を終えた後に目的地や周辺の場所を観光する時間もできます。 巡礼の後にまだ疲れていなければ、巡礼路沿いの都市や村にある歴史文化遺産を鑑賞することが出来ます。
- 荷物: 他の季節と比べて夏は必要な荷物が減るのでリュックを軽くすることが出来ます。
悪い点
- 人の多さ: 巡礼をする時に最も人気のある時期ですので、道によっては非常に多くの巡礼者と道を歩くことになります。
- 暑さ: ルートのどの区間を歩くかで条件は変わります。 アンダルシア州の夏とアストゥリアス州の夏には大きな違いがありますが、一般的に暑くなりますので脱水症状や日射病にかかる巡礼者がでます。
- Poco silencio y tranquilidad: 巡礼者の数が増えるだけでなく、巡礼路沿いの多くの村のお祭りの時期と重なるため、場所によっては落ち着いて過ごしたり、夜きちんと休めない可能性もあります。
- ベッドを確保するための早起き: 公営のアルベルゲでは、先着順にベッドが埋まっていくため、人が多い時期になると定員に達するのが早くなります。 そのため、次のアルベルゲに早く到着してベッドを確保するための競争が起こります。夏の巡礼では、自分のカミーノを計画して事前に宿泊施設を予約しておくのがいいでしょう。
夏のサンティアゴ巡礼に最適なルート
サンティアゴ・デ・コンポステーラにあるサンティアゴ大聖堂へ到着するために非常に多くのルートが存在します。 夏にカミーノをする場合、非常に過酷な状況になる恐れがあることから避けるべきルートがあります。
イベリア半島の南から出発するスペインのより内陸部を通る道は避けるべきです。
夏になると、気温が大きく上がるため日射病または気絶する巡礼者も出てきます。
以上の理由から 夏の巡礼計画時に 巡礼ルート選択で次のルートを巡礼するのは強くおすすめしません。 銀の道 :アンダルシア州から出発するルートで夏の間高温の中での巡礼になります。 その他の二次ルート: スペインの内陸地(マドリード、カスティージャ・ラ・マンチャ…)を通るルートでは暑さに加え、日陰になるところがほとんどありません。
海の近くや北スペインを通る道では気温がそこまで上がらないので、巡礼に最適なルートと言えます。
海から吹くそよ風や心地よい気温の中でこそ、穏やかな気分でのカミーノを体験することが出来ます。
こういった巡礼を体験できるルートは、カンタブリア沿岸部を通る北の道やポルトガルの道の海岸ルートがあります。ポルトガルのルートは、北の道よりもかなり南に位置しますが、海風を感じることで前へ進むことが出来ます。
その他のアドバイス
体力作り
巡礼中の気温の高さや巡礼の道のりを考慮し、しっかりと体力作りをするべきです。
一般的に、万全な体力作りを行うには巡礼の3か月前からトレーニングをするといいでしょう。最初の月に短い距離のウォーキングから始め、巡礼開始直前には巡礼の行程同様の距離を歩くまでにすると良いでしょう。
より現実的なトレーニングをする場合は、巡礼に使う靴を履き、リュックを背負って重さなどにも慣れさせていくのをおすすめします。
水分補給
夏の巡礼では、必ず水を携帯しましょう。
水筒もしくはペットボトルでもいいので常に水で一杯の状態にしておくことが大事ですので、休憩時に水を入れる場所があれば必ず水を補給していくようにして下さい。
30分おきに水をひと口含み、きちんと水分補給をしましょう。巡礼中に気を失って倒れないために非常に大事な点です。
カヤックでサンティアゴ巡礼
カヤックでガリシア州のリアス式海岸のひとつであるリアス・バイシャスをツーリングして一味違ったカミーノを体験できます。地元の素晴らしい食文化も楽しめます。
魅力的なカミーノだと思いませんか? カヤックでのサンティゴ巡礼は、使徒ヤコブの遺骸が海を渡ってガリシアに到着した道をたどる新しい巡礼の方法です。
夏にサンティアゴ巡礼をする時の持ち物は?
- 靴: カミーノを歩く時に最適な靴なトレッキングシューズですが、それがない場合は履きなれた靴をご用意ください。
- バックパック: 気温や気候の面でよい条件がそろった時期の巡礼には、沢山の荷物をリュックに入れる必要はありません。35~40Lのバックパックを持って行けば十分です。
- 服: 念のため服を何枚か持って行くのがいいですが、 巡礼中に洗濯をすることができますので、必要以上に服を入れてバックパックの重さを増やさないようにしましょう。 また、サンティアゴに到着したらピルグリムのオフィスでクリーニングのサービスがありますので、服を綺麗にしてご自宅へ帰ることが出来ます。
上記の情報が夏のサンティアゴ巡礼の計画や準備の参考になれば嬉しいです。 ピルグリムにコンタクトすれば、あなたの希望に合わせたカミーノを計画・お手配します。あなたは現地で巡礼する事に専念できます。
巡礼者よ、ウルトレイア(もっと先への意味)!
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