カミーノ・デ・サンティアゴを進む巡礼の旅に出ることを決めた時にまず最初に浮かぶ質問は次のものではないでしょうか。
『カミーノを歩きたいけど、どのルートにしようか?』 どのルートが自分には一番いいのだろうか?
合わせて読みたい: サンティアゴ巡礼をする準備ができているかを知る方法
この記事では、カミーノ・デ・サンティアゴの各ルートの特徴と巡礼者によって理想的なルートはどれかを紹介します。
フランス人の道
最も認知度の高く多くの巡礼者が歩いているルートです。 フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポー から サンティアゴ・デ・コンポステーラまで 巡礼した場合、(当社サイトの行程スケジュールで)33日間で巡礼することができます。
最も多くの巡礼者が通るルートなので、宿泊施設・飲食店・標識など巡礼に必要なインフラが最も整備された道です。
巡礼者が多い道なので、サンティアゴ巡礼のアルベルゲ(巡礼宿)、特に公営のアルベルゲでは空きのベッドを確保できない可能性があり、見つかるまで探し続けないといけない状況もあることを考慮すべきです。
実際、巡礼シーズン中には他の巡礼者よりも先に次の村のアルベルゲに到着し、ベッドを確保するための競争が頻繁に起こります。
事前に巡礼宿を手配する場合は、巡礼者が増える時期に起こる問題を忘れてカミーノを楽しむことが出来ます。
おすすめ
サリアから
非常に多くの人がサリアからサンティアゴ巡礼を出発します。理由は、巡礼証明書獲得の条件であるサンティアゴから100㎞以上歩いて巡礼する条件をクリアする場所にあるからです。 サリアからサンティアゴまではフランス人の道の最後の5行程です。
アクセシビリティ
先ほど述べた通り、この道では巡礼用のインフラが整っているので、自転車で巡礼をしようという方にも適したルートです。
何らかの理由で移動が制限される方でも、難易度が非常に高い行程ではないので巡礼をすることは可能です。しかし、車椅子利用者の方は、信頼できる方に同行してもらうことをおすすめします。
年齢
このルートは、どんな人でも巡礼ができるよう様々なサービスを利用することが出来ます。そのため、親子巡礼や高齢の方でも巡礼を体験することが出来ます。
ピルグリムがお手伝いします。
巡礼路に関する行程・アルベルゲや見所について情報を提供いたします。
当社を通して巡礼される場合、あなたのフランス人の道巡礼を計画しますので、いつでもご連絡ください。 詳しく
北の道
フランス人の道について2番目に長いルートで、距離は824㎞あります。この道を踏破するためには32行程に分けることができ、2番目に行程数の多いルートとなります。 イルンを起点とし、北スペインの沿岸部を通ります。
カンタブリア海を眺めたり、アストゥリアス・カンタブリア州の都市を訪れながらサンティアゴ巡礼を体験してみたいなら、この道をおすすめします。
北の道を通る巡礼者は、沿岸部の海とスペイン北部の牧草地や山々の景色が織りなす絶景を楽しむことが出来ます。
フランス人の道ほど多くの巡礼者は通っていません。しかし、宿泊施設等のサービスや標識も揃っていますので、巡礼中に不測の事態に陥るということはありません。
おすすめ
Villaviciosa(ビジャビシオサ)での選択
ビジャビシオサという村から北の道のルートをそのまま進んでAvilés(アビレス)方面へ進むか、それともオビエドへ行ってそこからプリミティボの道を歩き始めるか2通りの行き方があります。
アクセシビリティ
山が多い地域を通るため、自転車巡礼の場合、アクセスが難しい箇所があるため、オリジナルのルートから道を外れなくてはいけないポイントが数カ所あります。
車椅子利用者など移動に制限がある方にとっては、北の道は難しいルートといえます。この道にチャレンジする場合は、同行者がいることはもちろん、巡礼に耐える体力をつけるため、万全の事前トレーニングを行うべきです。
年齢
Gente60歳以上の方で十分な体作りがでてきていない方や複雑な病気にかかっている場合は、現地での問題を避けるために他のルートを選ぶことをお勧めします。 巡礼を行う際に事前に十分なトレーニングをするのは非常に重要です。
小さな子供たちに関しては、活発で巡礼を歩く意思があるかどうかにもよります。 超人的な努力が必要とはいいませんが、赤ちゃんや5歳以下のお子さんを連れて巡礼するのはおすすめしません。
ピルグリムがお手伝いします。
当社のサンティアゴ巡礼ルートのページにて、当ルートの行程や宿泊施設に見所などより詳しい情報を紹介しています。
北の道をあなたのご要望やコンディションに合わせた独自のルートを計画したい場合は、私たちにご連絡ください。 詳しく
ポルトガルの道
最も巡礼者に人気のあるルートのひとつです。この道は、ポルトガルとスペインの両国を歩き、国によって異なる風景を楽しむことができます。
比較的難易度の低い歩きやすいルートです。森や田舎の道を通るこの道には、川に架かる中世の橋や大邸宅に要塞などを訪れることができます。E
リスボンを起点としサンティアゴ大聖堂まで歩いた場合、25日間で歩くことができます。
巡礼者から人気があるものの、まだフランス人の道ほど人が多くありません。巡礼中に利用できる宿泊施設も整っています。
道全体の標識の状態はよく、特にガリシア州の最初の村であるトゥイから標識の数が多くなります。
ガリシア州にはいると、カミーノは『リアス・バイシャス』と呼ばれる地域を通ります。この地域のワインや種類豊富な地元料理を楽しむことができます。
おすすめ
アクセシビリティ
ポルトガルの道では、他のルートにある大きな起伏や難しい上り坂というものがありません。
これは、自転車でカミーノを体験したい巡礼者にとって朗報です。途中で分岐ルートを通ることがほとんどないので、歩き巡礼者と同様にオリジナル・ルートを走ることができます。
Esto provoca, además, que las personas con algún tipo de discapacidad puedan disfrutar del paseo sin ningún inconveniente y dedicarse a conectar con los senderos y naturaleza del trazado jacobeo.
年齢
特に、親子でのカミーノにお勧めです。子供たちでも特別辛いルートではないので自転車に乗って行うことも可能です。
60歳以上の方にとっても、他のルートと比べても特に難しいルートではないので、他の巡礼者のペースに続いて歩けるでしょう。もし行程の距離を短めに設定しても宿泊施設を見つけてとまることができます。
ピルグリムがお手伝いします。
カミーノの全てのルートやアルベルゲ、巡礼者向けのサービスなどサンティアゴ巡礼に関する情報を当社サイトで紹介しています。
さらに、ポルトガルの道を巡礼する方には、当社で特におすすめと考える体験をご提供します。Además, ofrecemos experiencias que creemos que son muy recomendables para los peregrinos que estén decididos a realizar este trayecto. 詳しく見る
プリミティボの道
813年にアストゥリアスからサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かった最初の巡礼のルート。最も歴史の古い巡礼路です。
使徒ヤコブの墓発見のニュースを知り、サンティアゴへ向かったアルフォンソ2世『純潔王』が最初の巡礼者でした。
プリミティボの道は、集落の少ない山岳地域を通るため、アスファルト舗装の道がほとんどない山の自然の景色がメインとなります。 歴史遺産が豊かなルートでもあります。
傾斜の急な登り坂が多く、雨季には非常に歩きづらいルートのため、この道を選ぶ巡礼者の数は少ないです。
しかしながら、最も魅力的なルートのひとつですので、苦労して歩くだけの価値はあるでしょう。.
他のルートと同様にプリミティボの道の標識も完備していますので、迷う危険性はありません。
アルベルゲの数がそれほど多くないので、行程によっては民間の宿泊施設に泊まることになるでしょう。
おすすめ
アクセシビリティ
自転車巡礼にとって最も過酷なルートのひとつです。自転車で走るにはあまりにも難しいため、舗装された道路へ分岐せざるを得ないポイントが多くなります。
障害をお持ちの方は、他のルートを選ぶのがよいでしょう。同行者の方の助けがあっても複雑なルートです。
年齢
60歳以上の方で持病がある方は、このルートは巡礼しないでください。
体を鍛えている方であれば大きな問題なく巡礼できると思いますが、不測の事態を避けるためにひとりではなく誰かと一緒にあるくのがベストです。
子供たちと一緒に巡礼する場合、子供たちにとって体力的に非常に厳しく、巡礼を続けるために助けが必要になる区間が出てくる点を十分に考慮してください。
ピルグリムがお手伝いします。
様々なサンティアゴ巡礼のルートを制覇するために必要なサポートを提供します。 プリミティボの道 の行程に関する情報や見所、アルベルゲ情報などを紹介しています。 詳しく見る
イギリス人の道
119キロメートルで6日間で制覇できるルートです。ア・コルーニャかフェロールの2都市からスタートすることができます。
コルーニャやフェロールは、昔スカンジナビアやイギリス諸国から海のルートを渡ってやってきた帆船がとまる港町でした。特に巡礼への関心が強かったのがイギリス人だったことからイギリス人の道と名づけられました。
見所が多く巡礼証明書獲得の条件を満たしたフェロールから巡礼をする人が多いでしょう。
一方、コルーニャ出発ではサンティアゴまでの距離が100㎞以内となるため巡礼証明書を獲得することが出来ませんが、巡礼とゆかりの深いこの都市から巡礼し、ある条件を満たせば、証明書を発行してもらうことが出来ます。
認知度が低いルートですので、他のルートと比べると、標識がそこまで完備していなかったり、アルベルゲや宿泊施設がさほど多くない状況があります。
おすすめ
アクセシビリティ
100㎞ちょっとのルートですので、自転車巡礼で証明書獲得に必要な最低200kmの距離を満たしていません。そのため、自転車巡礼者におすすめするルートではありません。
他のルートほど難易度が高くなく、巡礼路沿いの自然の景色も楽しめるため、障害をお持ちの方でもこのルートはおすすめです。
年齢
子供から高齢の方まで幅広い年齢の方々におすすめで す。ガリシア州沿岸沿いの景色や地元料理を楽しむことが出来ます。
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このルートについてまだ疑問がある方は、当サイトで紹介している情報をご覧ください。
私たち信頼して巡礼の計画等をあなたの巡礼計画に私たちを信頼していただける場合は、ご要望に合わせた巡礼プランの作成や必要な手配を行いますのでぜひご連絡ください。 詳しく見る
銀の道
行程数は特別多いルートではありませんが、最も距離数が長い巡礼路です。セビリアを起点とし、サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの距離は960㎞です。
黄色い矢印をいたるところで見つけることができるので、標識については問題ありません。アンダルシア、エストレマドゥーラと面積の非常に広い地方で迷う心配がないのは嬉しい点です。
アルベルゲや巡礼者を対象にした宿泊施設が多く、その他のサービスも利用することが出来ます。
おすすめ
気温
アンダルシアとエストレマドゥーラ州を通るので、巡礼の時期によっては非常に高温の中でのカミーノになり、過酷な体験となるでしょう。 この点は非常に重要ですので、是非覚えておいてください。
アクセシビリティ
非常に長い距離の道ですので、巡礼路では起伏があるルートや難易度の高いポイントなど様々な状況の区間を通過していきます。
しかしながら、大部分でアクセスしやすいという特徴がありますので、特に自転車巡礼を考えている方におすすめで、実際に自転車巡礼で人気ルートのひとつとなっています。
障害のある方でも巡礼は可能ですが、先ほども説明したとおり、1年のどの季節に巡礼するかを考えなくてはいけません。
年齢
幅広い年齢層の人におすすめできますが、気温が非常に高くなる場所を通ることから夏の暑い時期に巡礼する場合は注意が必要です。
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もうご存知のように、銀の道の行程・アルベルゲ・見所に関する全ての情報をサイト内で紹介していますのでご覧ください。
私たちと一緒に巡礼したい方は、ご連絡ください。全力でサポートさせていただきます。 詳しく
冬の道
冬の道は、降雪により道が通れない時期に巡礼者が見つけた代替ルートです。冬に大きな問題なくサンティアゴ大聖堂まで到着できるルートです。
中世時代のすばらしい遺産を残す町、ポンフェラーダを起点とし、バルデオーラス地方を通ってサンティアゴへ到着します。
250㎞以上の距離を10日間の行程で歩くことが出来ます。ガリシア州4県全てを通る唯一の巡礼ルートです。
さらに、最も人気の少ない巡礼路のため、孤独の巡礼を楽しみたい方向けのルートといえるでしょう。 とはいえ、他のルートと同様に非常に多くの遺産やす魅力的なスポットがあります。
おすすめ
アクセシビリティ
巡礼者が少ないため、標識の状態やアルベルゲの数といった点で他のルートより整っていない状況があります。
巡礼路の難易度は特別高くはないので、自転車巡礼や何らかの障害をお持ちの方でも問題なく巡礼することが出来ます。
年齢
難易度が高いわけではないので、幅広い年齢層の方におすすめできます。
ピルグリムがお手伝いします。
アルベルゲ・行程情報などこのルートに関する情報は当サイトの巡礼ルート情報から見つけることが出来ます。
あなたの巡礼計画や準備に私たちのお手伝いが必要なら、さらに詳しい情報についてお問い合わせ下さい。ご要望に合わせた巡礼プランをご提案することが可能です。 詳しく見る
フィステーラとムシアの道
このルートは、昔世界の果てと考えられていたフィニステーレ岬を目指して歩きます。
サンティアゴ・デ・コンポステーラに到着した巡礼者の多くが120㎞を5日かけて歩くこの短いルートを引き続き歩いて、巡礼のフィナーレを飾ります。
おすすめ
アクセシビリティ
非常に細かく標識が設置されたルートです。ガリシア州内にあるコスタ・ダ・モルテ地方や他にも見所が多い場所を通ります。
どの方でも歩けますし、サンティアゴに到着して余力が残っているなら続けるべきルートです。
サンティアゴを目指す巡礼路を歩いた後の延長ルートではありますが、意図的にサンティアゴから出発したり、このルートを巡礼するために戻ってくる巡礼者もいます。
年齢
ルート全体の難易度が高くないほかに、家族一緒にガリシア州内の自然の景色を楽しめるので、家族で歩くのにおすすめのルートです。
ピルグリムがお手伝いします。
サンティアゴに滞在していて、このルートを体験してみたい方には、1日完結のツアーを利用することが可能です。所要時間は9時間で、シーズン中は毎日出発します。ツアーの詳細をご確認ください。
ご自分で歩いて巡礼する場合も、このルートの行程や宿泊施設の情報を紹介しています。 ツアーの詳細を見る
ここまでご紹介してきたサンティアゴ巡礼の主要ルートに関する情報がルート決定の参考になれば嬉しいです。
もしまだ疑問がある場合は、当社サイト内で全ルートの詳しい情報を紹介していますのでご確認ください。 しかし、ここまで読んできたあなたはこの時点でこういうのではないでしょうか?
『どのルートを歩くかは決まったけど、巡礼にはピルグリムの助けがほしい!』
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